子どもたちに指導している中で、私たちは「字をもっと丁寧に書きなさい」と口にします。
これを言うと、どの生徒も不満気な顔をします😅
さらに「はい、丁寧に書き直して。」ともなると、一層顔のしわを増やします。
でも、これまで指導してきて言えることは、「字の丁寧さは大切」ということです。
他人に読んでもらう回答だから、他人が読めるように書きましょう。という論は当然として、
それ以外に、字の丁寧さに勉強に打ち込む姿勢の違いが表出します。
私がよく注意するのは、「片手書き」です。
文字を書いているときに、字を書く手だけが机の上に出ていて、もう片方の手は机の下にお留守番、という形です。
丁度こんな姿勢ですね。
これで字を書くと間違いなくダメな字になります。
用紙をしっかりと押さえられないので、力の入っていないふにゃふにゃ字になります。
かつ書いている手だけで用紙を押さえようとするので、絵のように、利き手のほうに重心がかかった猫背のような姿勢になります。
非常に書きづらそうな姿勢ですよね。
この姿勢からは勉強に向き合わずに勉強をしようとしている心が見えてしまっています。
勉強をする前にはある種の「覚悟」または「諦め」が必要です。
字が丁寧な生徒はその気持ちが、字となって、姿勢となってしっかり現れているのです。
ぜひご家庭で勉強している姿を見かけたときは、この姿勢になっていないか見て上げて下さい。
そして(あの姿勢になっている…!)と思ったときは、「なんや、その姿勢は!やる気あるんか!!!」
ではなく、「うわ、そんなんで書いてたらおばあさん(おじいさん)になってまうで、ほら勉強する姿勢作って、気持ち気持ち!」
と前向きな言葉をかけてあげてください。
勉強にユーモアは必要です。
家庭で叱りすぎると、勉強=怒られるもの、叱られるものになってしまいます。
親と子は一緒になって勉強する、そのくらいに気持ちで接すると、意外と気が楽になったりするものです。
塾ではこれが見られると、直ちに指摘していますので、ご安心ください。
家でも、塾でも丁寧な字。そんなことから勉強に向き合えるようになることもあります。
また、見て上げて下さい。