保護者の皆様には一足先にご挨拶させていただきましたが、こちらでも改めてご挨拶させていただきます。
私塾長田淵は年男でして、ついにわが蛇年がきましたね。3週目です。
蛇という生き物は面白いものでして、「足がない」のではなく、「足をなくした」なんですよね。
進化なんです。退化ではなくて。
生きていく環境に適応するために手足をなくしてしまうなんて思い切った進化のような気もしますが、
そのおかげで種を保つことでできているので、わからないものだなぁと感心してしまいます。
なくす覚悟というものの必要性を教えてくれている気がします。
そういえば、2024年度のハーバード大学の首席卒業者のスピーチが非常に興味深くすばらしいスピーチでした。
主に3点驚きがあります。
まず英語が非常に簡素であること。
人に話すときは伝わることが大切です。
そのために言葉は難しくある必要はありません。彼女の言葉遣いには、正しく伝わるような気遣いが非常に感じられます。
次に、自分の所属している組織に対して改善すべき点をはっきりと主張しているところ。
これは非常にアメリカ的で容赦ありません。ただし、このスピーチの場を提供しているのもハーバード大学であることを忘れてはなりません。
最後に、これは本当に塾生の多くに伝わってほしいのですが、「わからないことの大切さ」に目を向けているということです。
今の世界は情報が多すぎて「わかった気になっている」人が多くいます。
京都大学の名誉教授であり、細胞学者・歌人である永田和弘氏も、「サイエンスなんてわからないことだらけだし、わかっていたと思っていたことが間違いだったなんてこともある」とおっしゃっていました。
大切なのはわかったことの総量ではなく、わからないことにどう向き合っていくかだと思います。
「わからない」は壁ではなく、新たな景色への道なのです。
それをわかろうとすることで道が拓けていきます。
今は技術革新の速度があまりにも早いです。わからないことがどんどん明らかになっていっています。それでもそれはまだ世界のほんの一部です。全知全能は不可能である、ということを理解すれば、私たちは常に不完全なのです。
人間は不完全である、ということを理解すれば他人に対しても少し謙虚でいられますし、自信の成長への課題も見つけられます。
ぜひこの動画を見て、英語を学ぶとともに、新たな視点を見つけてください。
我々講師陣も2025年、成長するために日々研鑽したいと思います。
どうぞ今年も優塾をよろしくお願いいたします。
すべての人にとって少しでも幸せな一年になりますように。